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~日経新聞 2005/02/16 5 面から~
経済財政諮問会議より抜粋 http://www.keizai-shimon.go.jp/ 60歳以上、受益5647万円 30代は743万円負担経済財政諮問会議の民間議員は15日、社会保障制度の一体的見直しに関連し、ある世代が生涯に政府から受ける利益と支払う負担を分析した内閣府試算を提示した。60歳以上の世代は差し引き5647万円の受益超過となるのに対し、30代は負担の方が743万円多い。20歳未満の世代は負担超が3952万円で、格差は最大で1億円に迫り、世代間の公平論議にも一石を投じる内容だ。 日本で、生涯にわたり支払う税金や社会保障費などの負担額と、受け取る年金などの受益額の差が、試算によって明確になりました。現在、60歳以上の世代が生涯にわたり政府から受け取る受益額は、総額で5647万円。 負担の総額が1.3億円程度にたいし、受益の総額は、2億円近くになります。現在、日本の60歳以上人口はおよそ3000万人。60歳以上世代全体で、1700兆円という巨額が、政府から支給される計算になります。当たり前ですが、政府から支給されるお金は、天から降ってくる訳ではありません。その全額が、我々国民の負担です。 現在、日本の税収は年間およそ50兆円。社会保険料負担の収入も、およそ50兆円。あわせても100兆円の収入しかありません。また、国の貯金に相当する、年金支払い用の積立金が145兆円です。現状、日本の年金支払総額は年間40兆円に上ります。すでに単年度でみた場合の、年金保険料収入と年金支給額は、ほぼとんとん。将来、保険料を徐々に引き上げない限り、積立金を取り崩していくしかありません。 記事になった試算によれば、現在20歳代の世代の生涯負担額は、1400万円。過激な言い方をすれば、生涯にわたって国から搾取されるということになります。 当然ですが、将来の老後の保障など、全く期待できません。さらに下の世代は、もっと生涯負担額が増えるわけですから。こうした現状を肌で感じた若者が、労働意欲をそがれる気持ちも判ります。 現在、国会議員の平均年齢は、50歳代後半。受益世代に当たる彼らは、議員年金の話題に触れようともしません。明治維新のような革命でも起きない限り、このままずるずるいってしまうような気がしてなりません。今回の試算をまとめたのも、経済財政諮問会議の民間議員です。
by tokiokatoshio
| 2005-03-08 22:29
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